2015年4月8日水曜日

Anime Japan2015 夏目友人帳イベントレポート


2015年3月21日(土)、Anime Japan2015 ADKブースにて
夏目友人帳イベントが実施されました。たくさんの皆様にお越し頂きまして
誠に、有難うございました!



今回のイベントは、
2003年連載開始から<テレビアニメ放送前><テレビアニメ放送中><テレビアニメ放送後> に分けて『夏目友人帳』の歴史を振り返りながら、
その当時の思い出や秘話を、 神谷浩史さん(夏目貴志役)と、井上和彦さん(ニャンコ先生役)にお話し頂きましたので、一部 をご紹介させて頂きます。



■テレビアニメ放送前
2003年6月10日に、原作『夏目友人帳』が連載を開始いたしまして、
今年で12年たちました! 12年という年月に、神谷さん、井上さんも驚かれていらっしゃいました。
さらに、原作者の緑川ゆき先生に原作開始時の裏話を教えて頂きましたのでコメントを ご紹介いたします!

★緑川ゆき先生コメント
当初は、壺に入った悪魔と孤独な少年が旅をする、という設定でファンタジーを描いてみたかったのですが、より身近な学生の設定に変更しました。
小さい頃、猫を飼ってみたくて叶わず、招き猫が動いたらいいなと思っていたのを思いだし、陶器繋がりだしそれがいいなと思ったら、高校生と、その肩に乗る怪しい招き猫、というビジョンがクッキリと浮かんで、主人公たちの形が決まりました。


緑川先生からのコメントに対して
神谷さん・井上さんは、招き猫で本当によかった!
壺にはいった悪魔だったらどうなっていたのだろう…、どんな悪魔だったんだろうと…、盛り上がりました。



また、今となっては、お宝の「LaLa2007年10月号の付録のLaLaトレジャー☆ドラマCD」に、 収録されていた「夏目友人帳」の一部を、特別に皆様にお聴きいただきました!!

なんと、ドラマCD のニャンコ先生の声は、TVシリーズの声とは雰囲気が全然違ったんですね……!!!
皆様、ご存じでしたか?!



■テレビアニメ放送中
そして、2008年7月からアニメ第一期『夏目友人帳』が始まりました!
神谷さん・井上さんに改めて、当時のお話しを聞かせて頂きました。



神谷さん:
夏目貴志役と、ニャンコ先生役のオーディションが同じ日で、
スタジオを出たら和彦さんとばったりお会いしたのを覚えてます。

井上さん:
オーディションは、監督に「ニャンコ先生のイメージどういう感じですか?」と聞いたら、 「好きなようにやっていいよ!」と言われ、自由に演じたら気に入ってもらいました!



2009年1月5日から、アニメ第二期『続 夏目友人帳』さらに、
7月3日には原作コミック第8巻と同時に『ニャンコ先生友人帳 夏目友人帳公式ニャンブック』が発売されました。
この頃になると、ニャンコ先生の人気が爆発しはじめました!
お二人も、それをじわじわと感じ、今ではニャンコ先生のグッズを街中で観るのは普通に なったということです!

また、2011年からアニメ第三期『夏目友人帳 参』が放送され、2012年に入り、アニメ第四期『夏目友人帳 肆(し)』が放送されました。
ここで、大森貴弘監督より神谷さん&井上さんに質問が届きました!


★大森貴弘監督コメント
1期第1話の最初の出会いから、色々な事があって4期まで来たわけですが、最初の出会いの感想を、役の目線とご本人の目線、両方から聞かせて下さい。 そして、物語中では2年ほどと言う感じで描いてきましたが、
最初からどんな風に相手が変わったか、こちらは役の目線でお聞かせ下さい。
特に夏目は目に見えて人に対する態度が変わったと思いますが、 ニャンコ先生も色々と……主に姿形方面でも変化が大きかったのではないかと思います。




神谷さん:
監督の意向にもありましたが、夏目は人に対する態度がすごく変わったと感じます。色々な時間軸の夏目を演じて消化して、わずか2年ですごく成長したなと感じました。観ていて安心するようになりました。

井上さん:
ニャンコ先生は、出てくるたびに、大きさが変わっていますね(笑) たまに、子供をのっけて走っているときもありますね(笑)
監督の意向もあるかと思いますが、ニャンコ先生は、どんどん、おやじになっていっていると感じます(笑)




■テレビアニメ放送後
2013年、この年原作コミック『夏目友人帳』が連載10周年を迎えました。
8月9日から、連載10周年記念『夏目友人帳原画展~緑川ゆきの世界~』が 東京・池袋で開催されました。池袋を皮切りにこの後、全国で開催されていくのですが、 神谷さんに、音声ナビを務めて頂きました。

そして、9月28日には『SOUND THEATRE×夏目友人帳~集い 音劇の章~』が 開催されました。当日、緑川先生も会場でご覧になっていたのですが、 その時の感想を頂きました。


★緑川ゆき先生コメント
声優さん達のお芝居を生で観ることが出来て感激でした。 みなさんが声を発する度、色付くように感情が舞台上に見えたり、 ストーリーが流れ出すのが見えそうだったり、 とても不思議でぐっと惹きつけられてしまいました。
声優さん達の演技に圧倒されつつ、
それだけ違和感なく集中してのめり込めるお話を創って頂けたこと、 鮮やかさや溢れるようなものを錯覚してしまうような 素敵な音楽と舞台演出をして頂いたことなど、 鑑賞後の興奮を反芻しながら感じて、胸が熱くなりました。
素晴らしい舞台を有難うございました。





神谷さん:
気恥ずかしい部分はありました。「夏目友人帳」という作品は、原作の緑川先生の絵があり、大森監督の作るアニメーションがあり、音楽があり、そこに僕らは声をいれる存在であると思っていたので、ビジュアルを伴って皆さんにご覧頂くものではないと思っている部分が自分の中にあります。 サウンドシアターは、吉森さん率いる楽団の方々の生演奏、風を吹かせたり、お香をたいたりする演出、舞台照明、などトータルで舞台を作って頂けたので、声として存在できるかもしれないと思いやらせていただきました。実際、ステージ上で生の音楽が後ろで演奏されている中、演じさせて頂くのはすごく贅沢なことだと思いました!

井上さん:
緑川先生が、熊本からわざわざ足を運んで頂いて、それだけで感動しました。 さらに、「夏目友人帳」の生みの親である先生の前で、演じるのは少し照れ臭かったですが、本当に喜んで頂き、嬉しかったです! また、舞台演出も花火があがったり、蛍が飛んだりとすごかったんですが、演じている僕らは観ることができず残念でした(笑)




久しぶりのイベントにも関わらず、多くの皆様にお越し頂きまして、 温かい素敵なイベントになりました。
スタッフ一同、誠に感謝しております。有難うございました。
今後とも、「夏目友人帳」をよろしくお願いいたします。

また、既にお知らせさせて頂きましたが、
『SOUND THEATRE×夏目友人帳~集い 音劇の章~』の再演が今年の12月に決定を発表させて頂きました! 詳細はLaLa誌面・web・twitter等で随時公開させて頂きますのでご期待ください!