2008年10月17日金曜日

『続 夏目友人帳』アフレコレポート


2009年1月より、第二期として『続 夏目友人帳』がスタート!…ということで、肌寒さを感じるようになった秋の入り口に、早くも第二期のアフレコがスタートしました。

それぞれの役作りや、キャスト同士の演技の呼吸など、第一期でつちかわれた下地もあって、収録はとてもスムーズ。本番では、小さなセリフの言い間違いで笑いが起きても、すっと緊張感が戻ります。『夏目友人帳』という作品の持つ優しい穏やかなムードも手伝って、ブースの中のみなさんからは、とても居心地のよさそうな雰囲気が感じられました。
また、夏目貴志役の神谷浩史さんが「このキャラクターのリアクションに対して、僕もこういった音を入れた方がいいですか?」とスタッフ側にどんどん提案をしていったり、ニャンコ先生役の井上和彦さんが、短い尺に楽しいアドリブを果敢に入れていったりするなど、一人一人が作品を愛し、声の力でもっと素敵なものにしていきたい!という心意気もうかがえました。



それではここで、収録後に行われたアフレコ取材での、キャストのみなさんのコメントをご紹介します。

――『続 夏目友人帳』として、第二期が開始ということで、意気込みをお願いします。

神谷浩史さん(夏目貴志役):第一期が終わってホッとしたところに、第二期スタートの嬉しいお知らせをいただきました。また気合いを入れなおして、セリフを大切に紡いでいこうと決意を新たにしています。これからも頑張っていく所存です。

井上和彦さん(ニャンコ先生/斑役):第一期の収録の終わりから第二期に入るまで、1ヶ月くらいしか空いていなかったのですが、その間に夏から秋真っ盛りと季節もガラリと変わり、すごく時間が空いたように感じられました。僕も気持ちを新たに、アドリブを大切に紡いでいきたいなと思っています(笑)。第一期の後半から、だんだん斑の出番が少なくなり、ニャンコ先生ばかりが登場する感じになってきたんですけれど、第二期では斑も多少は出てきてくれると嬉しいですね。第一期に引き続き頑張りますので、よろしくお願いします。

小林沙苗さん(夏目レイコ役):レイコは貴志くんのおばあちゃんの役なので、過去の回想シーンのときや、ニャンコ先生の変装した姿だけでの登場となり、第一期での出番は少なかったんです。でも、私自身すごく気に入っている役なので、個人的には第二期でもう少し出番を増やしていただいて、彼女のいろんな顔を見てみたいと思っています。まだまだ続くということで、この世界がさらにパワーアップして皆さんに観ていただけることが本当に嬉しいです。頑張ります。

伊藤美紀さん(藤原塔子役):『夏目友人帳』はオンエア見るのがすごく楽しみで。私は早寝なので録画にはなるんですけれど、放送の翌日には娘と一緒に『夏目』を観るということが3ヶ月続き、最終回がオンエアされる日には、新聞の“終”の字を見て、娘と2人で「終わらないけど終わっちゃう、寂しいね」と言い合うくらい、作品を愛していました。第二期も、貴志くんのことを今までと変わらずあたたかい愛で包み、主人の滋とともに優しく見守っていきたいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。

堀江一眞さん(田沼要役):田沼くんは、主人公の夏目の親友であり、夏目ほどパワーはないけれど妖怪を感じることができるという、物静かな青年です。第一期での登場はぽつりぽつり、といった感じでしたが、第二期では個人的には田沼くんがもっと出てくれたら、より作品を盛り上げられるのでは、と思っています。第二期でどういった登場をするのかも楽しみです。僕は『夏目友人帳』という作品自体がすごく好きですし、ファンのみなさんにもすごく愛されているクオリティの高い作品なので、そういう作品に関われることがとても嬉しいですね。田沼くんはレアキャラクターですけれど、一生懸命演じて、いい作品作りに貢献できればと思っています。


木村良平さん(西村悟役):西村悟というキャラクターは、妖怪が見えるわけでもないし、出番がいっぱいあるキャラクターではないかな?と最初は思っていたんです。それでも、思いのほか第一期ではたくさん出させていただいて、第二期でも出番をいただくことができ、こうして素晴らしい作品作りに関わっていけるんだなと嬉しく思っています。第二期も頑張りたいと思います。いっぱい出られたらいいな(笑)。

菅沼久義さん(北本篤史役):『夏目友人帳』というタイトルから連想されるように、夏目には第一期で妖怪の友人がいっぱいできたと思いますが、僕は人間の友人もたくさん作ってもらいたいなと、友人代表として頑張らせていただきました。そうして第二期スタートのお話を聞いて、すごく嬉しかったのですが、今後は物語の核心に向かって行くのではと個人的に思っていて、そのときに学園生活は果たしてあるのかな?とちょっと不安も感じています (笑)。ストーリー的には進んで欲しいけど、自分の立場としてはまだまだ学園も出てきてほしいという微妙な気持ちですね。学校に通いながら、妖怪との仲も深めてくれればと思っています。僕もいちファンとして『夏目友人帳』を応援していきます。これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。



――10月8日からはWEBラジオも開始されます。パーソナリティとして奇数回を担当される神谷さん・菅沼さん、偶数回を担当される井上さん・堀江さん、意気込みをお願いします。

神谷さん:僕は、基本的にラジオはなんでもありという感覚でやっていたんですけれど、『夏目友人帳』に関しては作品の世界観を大切にしたいという想いが強いので、あんまりはっちゃけるのもなあ…と思っていて(笑)。それも始まってみないと分かりませんが、基本的には楽しい時間をお届けできたらなと思っています。あと、僕らは奇数回担当で、和彦さんたちが偶数回担当ということで、2つの放送が一緒に楽しめるんですよね。それで僕らの回が圧倒的につまらなかったらどうしよう、という不安も感じつつ(笑)、善戦できるように努力しますので、みなさんよろしくお願いします。

菅沼さん:第二期は1月から放送開始ということで、応援してくださるみなさんも放送がない間は寂しいのではと思います。そこの間にラジオを聴いていただいて、第二期へと気持ちを繋げていただければ嬉しいですね。秋や冬の夜長に聴いていただいて、ほっこりしていただければと思っています。

井上さん:おそらく偶数回ははっちゃけ担当です(笑)。作品の流れを無視した楽しい番組作りをしていくのではないでしょうか。親子ほどの年の差のある一眞と頑張ってやらせていただきますが、もう僕らのユニット名も“カズビー”に決まりました(笑)。両方とも名前が“和”彦に“一”眞で、所属事務所が“ビーボックス”に“ビーボ”ということでね(笑)。(他メンバー「うまい!」)

堀江さん:ユニット名を考えたのは、今回のラジオは奇数回の神谷さん・菅沼くんチームと張り合ってやってほしいということで、「ユニット名でもつけたらどう?」と言われたのが、もともとのきっかけでした。せっかくパーソナリティが変わるので、楽しくキャッチボールしつつやっていきたいですね。また、ラジオでは第一期の内容もレビューしていくということで、このお話は楽しかったよねと、みなさんからお便りをいただいて一緒に振り返りたいなと思っています。あと、奇数回と偶数回とでコーナーが全然違うんですよ。役に付随したコーナーになっていて、僕らは体を張る系が多いんですが…(井上「カズビー的にはムチャ振りだよね」)ええ、きっと井上さんがガンガンかきまわしてくださると思うので、そんな井上さんをアシスタントとして上手くナビゲーションするのが僕の役割になります。(井上「羊飼いみたいなものかな?」 菅沼「羊なんですか、和彦さんが?」 井上「じゃあ狼かな?(笑)」)…そんな感じで、頑張ります(笑)


――10月にリリースされるDVD第1巻の完全生産限定盤に同梱されるドラマCDについて、どんな内容になっているのかお聞かせください。

神谷さん:今回のドラマCDには、アニメーションのレギュラーキャラクターからは夏目しか出ていないんです。夏目が藤原夫妻に引き取られる前のお話で、本編がスタートする前の夏目を客観的に第三者の目線でとらえているという珍しいストーリーであり、夏目貴志という一風変わった謎多き少年の姿が垣間見える重要なお話になっています。また、オリジナルキャラクターの佐野由人役として櫻井孝宏くんがキャスティングされているんですが、実は彼と僕と同い年なんですね。そんな2人が同世代の役を演じるという聴きどころもありますので、ぜひ聴いていただけたら嬉しいなと思います。


――それでは最後に、第二期の放送を待っている皆さんへ向けてメッセージをお願いします。

井上さん:『夏目友人帳』のアニメーションが始まる前は、みなさんからこれほど支持していただけることになるとは思わなかったので、すごくびっくりしたんです。同時に、放送は深夜にもかかわらず、決して派手ではない、優しくて心があたたまるようなお話を、多くの方に見ていただけて、「感動しました」という感想をたくさんいただくことができました。このお話がずっと続いていけばいいなと思うくらい愛している作品です。第二期でも引き続き、この世界をたくさんの人に観ていただければなと思っています。よろしくお願いします。

神谷さん:僕も本当に大好きな作品です。尊敬している大好きな役者さんたちと一緒に出演させていただけて、毎回とても豪華な方がゲストに来てくださることもあり、本当に素晴らしい作品だと思っています。また、第二期が始まるにあたり、ファンのみなさんの声をたくさんいただいており、「こんなに期待されているんだ」というプレッシャーも感じるのですが、それを「もっと頑張っていこう」という気合いに変えられるよう努力したいと思います。第二期も一言一言を大切に、第一期と変わることなく繊細な音を紡いでいけたらいいなと思っていますので、みなさん待っていてください。よろしくお願いします。