2008年6月23日月曜日

第1回アフレコレポート

『夏目友人帳』の第1回のアフレコが、都内某スタジオで行われました。第一回目とあって、スタジオはピリピ リ……と思いきや、意外と和やかなムード。本番前の2回のテストでは、声優さんがアドリブを飛ばし、スタッフブースで笑いが漏れることも。特に、ラストの ニャンコ先生のセリフは、毎度毎度違うアドリブを連発! 実際にどんなセリフになったかは、ぜひ放送でご確認ください。
もちろん本番は、テスト時とは違う真剣モード。そんな本番を終えたメインキャストの皆さんに、感想を伺いました。

―ご自身のキャラクターについて教えてください。

神谷浩史(夏目貴志役):妖(あやかし)が見えるという、他の人とは違う変わった力を持っている少年です。祖母のレイコから託された友人帳から巻き起こる物語の中心にいる人物です。
井上和彦(ニャンコ先生役):ニャンコ先生は、ニャンコじゃありません。ですが、招き猫です……って、あれ、ネコじゃん(笑)。実は斑(まだら)という妖ですが、夏目を食うつもりなのか助けるつもりなのかは、よくわかりません。
小林沙苗(夏目レイコ役):レイコは貴志のおばあさんで、若くして亡くなりました。貴志同様、妖の類が見えます。寂しさをまぎらわすために妖をいじめては友人帳を集めていたという変わった人です。
石田彰(名取周一役):名取は、夏目と同じく「そういうの」が見えるタイプの人です。夏目は真面目で妖にもフレンドリーですが、名取は優しくありません(笑)。
堀江一眞(田沼要役):田沼君も、夏目と同じく妖怪を感じることの出来る青年です。ナチュラルで物静かな男の子です。
沢城みゆき(笹田純役):夏目のクラスの委員長です。アニメでは、原作よりも学校のシーンがフィーチャーされるそうなので、その学校担当です。ただし乙女度は低いので、恋愛対象ではありません……残念ながら(笑)。
木村良平(西村悟役):ちょっとスケベな(笑)、夏目のクラスメートです。彼は一般人で、妖が見えたりはしません。夏目の普段の様子を表現するキャラクターですね。
菅沼久義(北本篤史役):西村と同じく、どこにでもいそうな普通のクラスメートです。夏目がクラスに戻った時の癒しになれればいいなと思います。
―第1話の収録の感想をお願いします。
神谷:家で原作を読んで、声出しした時は、「大丈夫かな?」と不安だったんですが、スタジオで絵を見て芝居をしたら、すんなりとセリフが出てきました。絵や共演者の皆さんに助けられ、1話を無事終えることができて、一安心です。
井上:楽しかったです。でも、今日が1話っていう感じがしないんですよね。前からやってたっけ?って思うくらい、チームワークがよくて、演じやすかったです。これからもっといい作品を作っていきたいですね……なんて、優等生な回答だなあ(笑)。
小林:主役のお二人が空気を作ってくれて、楽しくやれました。おかげで自分の役も、演じやすかったですね。
石田:名取はしばらく出てこないのですが、それまでにはこの作品の色は作られているかと思います。飲み会で盛り上がってるところに遅れて入っていくようなものですね。「駆けつけ三杯」で、早く酔っ払うことにします。飲めない体に鞭打って、頑張ります(笑)。


キャストの皆さんによるニャンコポーズ

お宝画像!?キャストの皆さんによる"ニャンコ"ポーズ。現場の楽しい雰囲気が伝わるかな?


―最後に、番組への意気込みをどうぞ。

神谷:大好きな作品に大好きな人達と、そして憧れの井上さんや石田さん達とも一緒にお芝居ができて、とても幸せです。
井上:全然関係ないんですが、先日行ったレストランのオーナー夫婦の子供が、「見える子」だったんです。それで悩んでらしたので、そのご家族に、一番に見せたい作品ですね。もちろん見えない人も、楽しみながら考えながら、観て頂けたら嬉しいです。
小林:貴志がレイコの悪事をフォローしてくれることになるのかな?(笑) でも、彼女もいじめられて寂しい思いをしてきた人。そういう彼女の思いが少しでも皆さんに伝わって、いいイメージで最終回を迎えられたらいいですね。
石田:神谷くんに、大好きだと言われたので……嬉しいです。もちろん仮に神谷君が好きだと言ってくれなくても、一生懸命頑張るつもりでしたが(笑)。和彦さんが「見える人にも」と仰ったので、僕は見られている対象のモノ(=妖)にも観て頂きたいですね。
沢城:学校チームの皆は、妖が見えないので、チームワークで楽しいシーンにしていきたいです。
堀江:多角的に研究して、田沼君を魅力的に演じたいです。妖怪じゃないけど、僕もネコを飼っているので、協力して一緒に役作りしていきます(笑)。
木村:アニメの魅力として、絵やキャストの声で、熱さや楽しさが伝わればいいなと思います。
菅沼:週に一度の、心が洗われる、癒しの時間になればいいなと思います。原作の1ファンとして、僕もそういうつもりで演じるよう頑張ります。


ズラリと並んだ取材陣のレコーダー

見よ!このレコーダーの数。メディアの注目の高さがうかがわれます